無我夢中で熱弁する彼女と冷たい肉まん

喜ばれるおくりものを決めなくてはと思っている。
結婚記念日がすぐで、妻に良いおくりものしたいとは言ってもすごくいい贈り物が決まらない。
妻になんか手に入れたいものがあるのならばいいのだが、あまり、欲しがるものがないので、喜びそうなものが見当たらない。
だけど、しかし、見つからない様に欲しい物を考えてびっくりさせたい。

具合悪そうに跳ねる先生と飛行機雲
「嫌われ松の子一生」という連ドラが放送されていましたが、見ていた人もいたと思います。
実際に、テレビは見なかったのですが、中谷美紀さん主役で映画が公開されたときに、見に行きました。
考えます。
松子は容量の悪さゆえでもありますが、不運な環境にいながらも、心まで貧しくなりません。
はたからみれば、幸せでないかもしれないけれど夢を捨てません。
幸せになることについて、貪欲なんです。
とても好感を感じました。
自分も幸せになる権利はあるのに、そうなってしまうといけない事のように感じる。
という、よくわからない状態だった悩み多き私は放送中悩みなんか忘れていました。
とても、明るい映画なので、おすすめです。
そして、中谷美紀さんは、教師を演じても、中洲のソープ嬢でも、理容師でも、何をしても綺麗でした。

薄暗い大安の夕方は料理を

盆だとしても実家から外れていたらとあまり気づくことがないが、最小限、お供え物くらいはと思い本家へ配送した。
生家に暮らしていたら、香を手に持って祖霊の受け入れに行って、盆のしまいに送り届けに行くのだが、別れて定住しているので、そのように行動することもない。
周辺の方は、線香を握りしめて墓所に行っている。
かような場面が視認できる。
ふだんより墓前の前には複数の乗用車が停車していて、お参りの人も大変たくさん目に触れる。

雹が降った平日の夕方にお酒を
会社に属していたころ、仕事を辞職する機会がやってこなかった。
かなり辞めたかったという訳ではなかったから。
続ける情熱がないのかもしれない。
でも、その時、はっきりと辞めさせてくださいと報告した。
こんな日になぜか、入社当時からかなり気難しいと感じていたKさんが、話しかけてきた。
会話で、私の本心をふくむ気持ちを知らないKさんが「この業種、しんどいよね。だけどあなたはあと少し続くよ」という話をしてきた。
なんだか泣き顔になった。
そして、会社の帰りに、教育係に辞めることをなしにしてもらった。

目を閉じて跳ねるあなたと暑い日差し

甘い物が非常に好きで、洋菓子やだんごなどをつくるけれど、子供が育って作るおやつが制限されてきた。
私と妻がとっても喜んで食べていたら、子供が自分も食べたがることは当然だから娘も食べてもいいおやつを自分でつくる。
自分は、ガトーショコラがめちゃめちゃ好きなのだけれど、子供には激甘なケーキなどはまだ食べさせたくないのでつくれない。
ニンジンやリンゴをいれたケーキが体にも良いと考えているので、砂糖をひかえてつくる。
笑った顔でおいしいと言ってくれたら、とってもつくりがいがあるし、またつくろうと思う。
最近、ホームベーカリーも使用してつくったりする。
そうしたら、簡単だった。
いつもは、自分で一生懸命混ぜるけれど、ホームベーカリーは、混ぜてくれるし簡単だ。

陽気に跳ねる彼女とアスファルトの匂い
宿泊に行きたくてどうしようもなかった土地、と言うのは真鶴。
ここを知ったのは真鶴という川上弘美さんの本。
しかし、私の子どもな感覚では、まだまだ深い感心はできていないと思う。
代わりに、登場する真鶴半島の雰囲気が好きで、まだ見ぬ地に行きたいと思っていた。
静岡県熱海市と、神奈川県との中間にある真鶴。
その突端が真鶴岬。
岬の少し先、海から頭を出しているのは、三ツ岩という大きな石3つ。
一番大きな岩の上には鳥居があって、海水が引くと歩いて向かえる。
思いかなって、本物のこの光景を見ることができた。
私の一眼のメモリーは真鶴の様子がたくさん。
民宿のお姉さんに、真鶴が好きだと言うと、喜んでくれた。

よく晴れた大安の昼に料理を

太宰治の、「斜陽」は、休憩なしで読み進められると思う。
戦前は良い所の娘だったかず子が、誰にも負けない女に豹変していく。
そこそこかっこいいとさえ考えた自分。
これだけの、誰にも負けない行動力と、固い自我が終戦後は必要であったのだろう。
分かるけれど、上原の妻からするとウザいだろうとも思う。

前のめりで話す君とよく冷えたビール
友人の彼であるSさんの食品会社で、定期的に和歌山の梅干しを注文している。
アルコールが入ると電話をかけてくれるSさんの可愛い部下でアルEくんという若者は、まったく会話がかみ合ったことがない。
ノンアルコールの時のE君、非常に照れ屋らしくあまり多くは返答してくれない。
なので、私自身、E君とまともに会話をしたことがない。

月が見える大安の早朝にひっそりと

梅雨も終わり、今日蝉の鳴き声で目が覚めて、少年は「夏だ。」と感じた。
夏休みを目前に控えた休日のお昼前、少年は縁側で入道雲を見ながらアイスを食べていた。
頭上では風鈴がときどきチリリンと音を立てた。
いつにも増して暑い日で、日差しが少年の座った足を焦がしていた。
少年は半ズボンだった。
汗が頬を伝って流れ、アイスクリームも溶けて垂れてきた。
少年は、近くの屋外プールのオープンが待ち遠しかった。

息絶え絶えで走る友達と季節はずれの雪
チカコが、自分の部屋のベランダで、ミニトマトを作っている。
実がなったら野菜サラダを作ってみたいらしい。
彼女は、しょっちゅう水をあげないし、すぐそばでたばこをふかすので、トマトの生活環境は少しも良い環境ではない。
丸3日、水を与えていないと言う時の、その外見は、葉が垂れ下がっていて、なんとなくガッカリしているシルエットに似ている。
申し訳ない気分になったので、水と肥料をたっぷりあたえると、あくる日の早朝のトマトは陽気に復活していた。

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